超えられない師匠

誰しも師匠のひとりやふたりやさんにんぐらいは、いると思う。ガマズミは書きながら、まあそんなんを思い出していた。

一応、こんなん見せるなよって人もいるかもしれないので折りたたむよ……

 

昔にありがちな、死ぬとお金と装備をドロップしてxx時間以内に取りに来ないと消えちゃうよーってMMOをやっていた頃。周囲はゲス野郎揃いで、師匠と仰いでいた人は間違いなく廃人だった。廃人ってのはいわゆる、FPSで言うところのぺっとぼとるがトイレになっちゃうような人達だ……。

 

師匠は日本人相手には寡黙な人だった。よく野良で外人と限界に挑戦→敗北→ダンジョン下層で全装備と所持金紛失を繰り返していた。だからなんかいつもしょぼい装備だった。

「なんかくれー、ついでに金もくれー、あわよくばすごい武器とか持ってない?」と素っ裸でダンジョンの深部にいる私(のgrp)に、敵をひきつれた道を作りながらいろんなモノを強請りに来たが、死体を取り戻すのを手伝ってくれとは決して言わなかった強者だ。

 

そんななかで一番強烈に記憶に残っているのは、ゲーム時間を確保するため洗濯は最小限だったこと。パンツを1日目は前、2日目はくるっとまわして後ろ前で二日履き、(100歩ゆずってここまでは目を瞑る)そのあと3日目はひっくり返して、4日目はそれを前後ろ逆にして履く……それってむしろ、汚な……

極めつけは「押し入れ開けたらキノコが生えてた」後にも先にもこんな人はあの人だけで、当然ながらいまも超えたくありませられません。

こんな様々な経験がなにひとつ織り込めないことに若干の不満を感じつつも、ここに書き殴って今日も元気に生きてます。たくさんの拍手ありがとう!